環境と技術をデザインする3つのコンセプト|環境とデザイン
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環境とデザインは表裏一体
- 室内環境×外部環境
住宅を考える時、内部の部屋割りばかりを考えてしまう方が圧倒的に多いようです。「外部空間は建てた残りの部分」だったり「駐車場」では勿体ないと思います。「住まいから一歩出ると公園のようなくつろぐ場所があり、たまたま駐車もできる」と考えると、楽しく感じるでしょう。
室内環境×外部環境は互いに関係しあって、より楽しい住まいになると考えています。- 意味のある開口部
- 内部の部屋割りばかりを考え、それに開口部(窓や扉など)を設けると、意識したはずの南側はカーテンを閉めていないとプライバシーが損なわれ、その他の窓を開けるとお隣りの窓だったり壁だったり塀だったり。 開口部はコストのかかる部分。換気のためだけの薄暗い開口部は勿体ないと思います。上述の「室内環境×外部環境」と併せて、「意味のある開口部」にしたいと考えています。
- LDK信仰からの脱出
- 内部の部屋割りばかりを考え、「3LDK+S(納戸)」とか「4LDK」と決めてしまうことを「LDK信仰」と名付けました。実は、人もモノも技術も変わるのです。先に決めてしまうのは勿体ないと思います。必要な時期(あるいは時)に部屋になり、いらなくなれば大きな部屋にできると嬉しく感じるでしょう。部屋数よりも、内外が居心地のいい環境で、人・モノ・技術の変化に柔軟に変化できることを第一に考えています。「LDK信仰からの脱出」です。
- 市街地の住宅事例比較
- 市街地では広大な土地の取得は難しく、ゆとりある建物配置は比較的難しくなるでしょう。そういった場所で、内部の部屋割りばかりを考えて進めると、左図のような建物になりがちです。
「室内環境×内部環境」「意味のある開口部」「LDK信仰からの脱出」を重視して計画することで、まったく印象の違うものになります。
※左図・右図ともに、LDK信仰でいう4LDKで、面積(建築面積・延床面積)は同じです。 駐車スペース2台確保。

左図(道路側)
道路への大開口はプライバシー上、閉鎖せざるを得なくなります。

右図(道路側)
プライバシーを考慮したスリット状の窓により光を採り入れます。

左図(隣地側)
隣地の建物により窓が閉鎖され機能していません。

右図(隣地側)
隣地の建物との間に空間を確保し、大開口前に高木を配しています。

左図(鳥瞰図)
道路側(駐車場側)の窓はプライバシーを考慮すると1、2階ともにカーテンやブラインドを閉めることが多くなると思われます。また、隣地側の3面も同様に、プライバシー確保のため型ガラス窓、あるいはカーテンやブラインドを使わざるを得ないでしょう。

右図(鳥瞰図)
2台目(道路から奥側)の駐車場スペースを兼ねた中庭により隣地との距離を確保し、樹木によってブラインドすることで、緑豊かな開放性の高い窓を設置できます。
- 右図は、過去に戸建住宅デベロッパー主催のコンペで賞をいただいた時の設計案であり、LDK信仰でいう4LDKとカーポート2台を死守したオーソドックスな一例ですが、環境とデザインを大切にすることで、大きな変化になることがお分かりになると思います。このように「室内環境×内部環境」「意味のある開口部」「LDK信仰からの脱出」を重視して計画することで、住まい手にはもちろんのこと、行きかう人にも楽しい影響を与えられると考えています。
でも、実は右図の建物の場合は駐車場の利用が面倒になっています。車が2台あれば、奥の車を出すのにまず手前の車を出し、奥の車が出庫した後にまた戻すという手間がかかることになるからです。
これは、「何を優先するか?」「何を我慢するか?」ということによって設計が大きく変わっていくということを意味します。
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